×

また浦和撃破!和田監督最高の船出を飾る

[ 2011年3月7日 06:00 ]

J1第1節 神戸1―0浦和

(3月6日 ホームズ)
 神戸は浦和に1―0で快勝した。逆転残留を決めた昨季最終節で大勝した相手を、MFポポ(32)のFK弾で仕留めた。得点こそならなかったが、昨季終盤は故障に泣いたFW大久保嘉人(28)が約7カ月ぶりとなるフル出場を果たした。エースも完全復帰した和田ヴィッセルが幸先いいスタートを切った。

 均衡を破ったのは、昨季チーム得点王の右足だった。0-0の後半31分、途中出場のMF森岡が得たゴール前中央から約33メートルの直接FK。MFポポが相手DF左横を低い弾道でゴール左に突き刺した。苦しむチームに勝利を呼ぶ痛快な一撃。「キャンプ中からこういうゴールを決めていたからイメージ通りだったよ」と2年連続の開幕弾に誇らしげだ。

 「内容より結果。ポポに決めてもらって助かったね。(自分も)体力的にも戻ってきている」

 開幕戦先発は03年以来。左ふくらはぎ肉離れのため公式戦出場は昨年11月14日新潟戦以来、フル出場となると左ひざ手術前の8月14日、湘南戦以来となった大久保も安どの表情だ。序盤から今季の理想とする“つなぐサッカー”とは遠い内容。0-0の後半17分に退場者が出て数的優位になったが、相手が引いたことで突破口は開けないままだった。それでも「内容的には最悪」とエースは苦笑いしながら「方向性はみんなわかっている」と前向き。昨季の息詰まる残留争いを思い返せば苦戦したとはいえ、勝ち点3は何よりの収獲だ。

 完封劇で対浦和リーグ4連勝。観戦すれば昨季以降5戦無敗の三木谷会長は「勝って本当によかった。9位と言わずにもっと上を目指してほしい」とハッパ。昨季終盤戦7戦負けなしで逆転残留を決めただけに「34分の1ですが、去年の勢いをつなげる大きい勝利になった」と和田監督。開幕に照準を合わせたエースともに神戸が力強く走り出した。

続きを表示

2011年3月7日のニュース