出番のチャンス！藤本「僕が中に入ることで…」

サウジアラビア戦に向け調整する藤本（左）。右は香川

アジア杯１次リーグＢ組 日本―サウジアラビア

（1月17日
カタール・ドーハ）
　第１、２戦に先発したＭＦ松井（グルノーブル）の故障で、サウジアラビア戦では出場機会が回ってくる可能性が高い。出番に飢えたＭＦ藤本淳吾（清水）は「試合に出たら、しっかりと仕事をするだけ」と短い言葉に決意を込めた。

　昨季のＪリーグで自己最多の１３ゴールをマークした。右サイドから鋭いドリブルで切り込み、利き足の左足で放つ豪快なミドルシュートや高い技術が凝縮されたループシュート。ザッケローニ監督もその攻撃センスを高く評価し、日本代表に招集した。

　出場するとすれば、攻撃的な右ＭＦの位置だろう。「仕掛けたり、クロスを上げたり。僕が中に入ることでサイドバックが前に出てこられると思う。周囲とうまく連係できればいい」と、つくり上げた攻めのイメージを具体的に言葉に表した。

　ＦＫの名手でもある。全体練習終了後には、本田圭（ＣＳＫＡモスクワ）らとともに黙々とＦＫ練習に励む姿があった。名古屋への移籍が決まった２６歳は「もちろん先発で出たい気持ちはある」と、努力の成果を発揮する舞台を渇望している。