×

駒大高 守護神が大殊勲!“同点PK”執念で止めた

[ 2010年12月30日 18:06 ]

開幕戦で大津を破り、試合終了間際のPKを止めたGK岸谷(中央)に抱きつく駒大高イレブン

 【高校サッカー 駒大高2―1大津】都大会決勝で強豪の帝京を破った実力を国立のピッチで見せた。初出場の駒大高イレブンは勝利を告げる笛が鳴ると、GK岸谷のもとに駆け寄った。試合終了間際に与えたPKのピンチで止めた守護神は「自信があったけれど、たまたま」と謙遜したが、大野監督は「まじめな努力家。一生懸命やってきたことがスーパーセーブにつながった」と殊勲者を持ち上げた。

 大津に個々の技量は及ばないが、縦に速く攻めるサッカーは勢い十分だった。大野監督は「スター選手が集まるような高校じゃない。どこで勝つかというと走力」と言うように、後半になっても武器の運動量は落ちない。1―1で迎えた後半27分、FW須貝の決勝点は右サイドの高い位置でプレスをかけ、ボールを奪ったMF黒木の右クロスから生まれたものだ。

 大野監督は第68回大会で武南(埼玉)の選手として国立でプレーし、準優勝した経験を持つ。指導者として初出場の舞台は再び国立だった。39歳の青年監督は「夢を見ているよう」と初戦突破の余韻をかみしめた。

続きを表示

2010年12月30日のニュース