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突き付けられた厳しい現実…収穫「あまりない」

[ 2010年4月7日 21:41 ]

 【日本0-3セルビア】満員のスタンドを失望感が包んだ。一線級の主力がいないセルビアに0―3の完敗。収穫を問われた岡田監督は「あまりない」と自嘲気味に苦笑した。W杯への期待がしぼむ惨敗に、ブーイングが鳴り響いた。

 層の薄いセンターバックには栗原を抜てきしたが、序盤からDF陣は簡単に裏のスペースを取られ、失点を防げなかった。W杯本大会を考えれば、リードされる展開は劣勢での反発力を試す絶好のシミュレーションだったはず。後半は石川や山瀬ら前線で仕掛けられる選手を次々に投入した。
 だが、ボールは保持しても、確実にブロックを形成するセルビアの守備網を崩せない。後半13分、中村俊のパスで石川がGKと1対1になったがゴールは奪えず、直後に直接FKから失点する最悪の流れになった。中村俊は「相手の網に入ったときに連動できず、攻撃のイメージを共有できなかった」と嘆いた。
 欧州予選を勝ち抜いた強国はレギュラー不在でも高いレベルを誇った。一方、日本は海外組が不在とはいえ、多くの主力がいたのに歯が立たなかった。W杯メンバー決定前の最終戦で、あらためて突き付けられた厳しい現実。果たして南アフリカへ向かう23人はどうなるのか。「今日ではっきりしたこともある」と話した岡田監督に、決断の時は迫っている。

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2010年4月7日のニュース