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次でW杯決める!岡田監督「全力で勝ち点3」

[ 2009年4月3日 06:00 ]

オーストラリアから帰国した岡田武史監督

 日本代表の岡田武史監督(52)が2日、W杯アジア最終予選の次戦ウズベキスタン戦(6月6日、タシケント)でW杯本大会出場を決めることを宣言した。オーストラリア―ウズベキスタン戦(シドニー)の視察を終えて成田着の航空機で帰国し、次戦で勝ち点3を獲得することを約束。昨年10月にホームで引き分けた屈辱を晴らし、4大会連続出場の栄誉をつかみとる。

【W杯アジア最終予選A組


 1泊3日の“弾丸視察”の疲れも見せずに、岡田監督は強い口調で言い放った。「残り3試合で勝ち点3を獲ると考えるなんてとんでもない。次のウズベキスタン戦は全力で勝ち点3を獲りにいく」。6月の最終予選3試合で勝ち点3を積み上げればいい状況だが、最初のウズベキスタン戦で勝ってW杯出場を決めることしか頭になかった。

 1日の最終予選2試合でオーストラリアが勝利し、バーレーン―カタールが引き分けに終われば、日本はウズベキスタン戦で引き分けてもW杯が決まるところだった。だが、バーレーンがカタールに勝ったことで、最悪でもプレーオフ進出となるA組3位以内が確定した一方で、次戦で日本がW杯出場を決めるには勝利が絶対条件となった。しかも、試合時間の関係で、勝てば日本がW杯出場決定の一番乗りとなる可能性が高い。だからこそ、指揮官は勝ち点3にこだわった。

 王手をかけたことで、岡田監督が最も危ぐしているのがチームの油断だ。4月の代表候補合宿が20歳以下の選手になったことについて「余裕でU―20にしたと思っていたら非常に危険。選手が同じ気持ちでいたらと、もの凄く心配している」と声を荒らげた。5月のキリン杯2試合を通して、もう一度選手たちの気持ちを引き締める必要性を強く感じた様子だった。

 昨年10月15日のホームでの対戦で引き分けたウズベキスタンについては「新しい選手が何人か入って良くなっている。タジエフは強さと技術があって強烈な印象を持った」と28日のカタール戦でハットトリックを記録したFWタジエフを警戒した。最終予選のアウェー戦は2戦2勝と得意にしているが「W杯予選は何が起こるか分からない」と岡田監督。油断・慢心を取り除いて、無敗のままW杯切符をつかみ取る。

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2009年4月3日のニュース