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仏久々の「シャンパンサッカー」“格安”大観衆沸かせた

[ 2009年4月3日 07:20 ]

 2010年W杯欧州予選7組で1日、前回準優勝のフランスがホームでリトアニアに1―0で競り勝ち、2位に浮上した。今予選は黒星発進するなど出遅れていたが、首位セルビアに勝ち点2差まで迫った。

 リトアニアは国際サッカー連盟(FIFA)ランキング52位で、不動のエースがプレーするのはイタリア2部リーグ。前回W杯後から格下にてこずることが多くなったフランスは、この日も攻めあぐねた。だが後半30分の決勝点は、目が覚めるほど鮮やかだった。
 左のアンリからゴール右へ走り込んだジニャクへつなぎ、折り返しをリベリが押し込んだ。カウンター攻撃だったがアンリは焦ってゴールに向かわず、いったん切り返して相手の出ばなをくじいてからサイドチェンジ。続く2人の連係プレーは素早く正確だった。
 代表人気に陰りが見え始めたことを危ぶみ、フランス連盟はこの試合の入場券を格安でさばいた。おかげで詰め掛けた約7万9000人の大観衆は、一口ほどだが久々に「シャンパンサッカー」を味わった。ドメネク監督は「勝ち点そのものより深い意義のある白星だ」と、重圧から解き放たれた表情だった。(共同)

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2009年4月3日のニュース