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マンU最難冠突破!!史上初5冠に前進

[ 2009年3月3日 06:00 ]

 イングランドリーグ杯決勝が1日にロンドンのウェンブリー競技場で行われ、マンチェスター・ユナイテッドが延長0―0でもつれ込んだPK戦でトットナムを4―1で下し、3季ぶり3度目の優勝を成し遂げた。一部で控え選手を起用しながら昨年12月のトヨタ・クラブW杯に続くタイトル獲得。首位を走るプレミアリーグ、16強に残る欧州CL、8強のFA杯と併せて史上初の5冠達成にまた一歩前進した。

 PK戦を制してピッチで喜びを分かち合っていたイレブンにスーツ姿の一団が合流した。ルーニー、ベルバトフの両FWやリーグ戦1302分連続無失点を続けるGKファンデルサル…。4日にニューカッスルとのリーグ戦を控えて一部主力を温存したが、マンチェスターUがベストメンバーのトットナムを破った。
 「監督はとても勇敢だった。いつものメンバーを使えばもっと簡単だったかもしれないが、若い選手を信頼してくれた」
 こう振り返ったのは殊勲のGKフォスターだ。イングランド代表で1試合の出場経験がある25歳だが、今季はカップ戦で出場5試合のみ。それでも21歳のMFギブソン、18歳のFWウェルベックとともに先発すると、2度の好セーブでチームを救った。直前に「i―Pod(のデータ)で相手がどこに蹴るか確認した」というPK戦でもコースを読んで相手の1人目を止め、ファーガソン監督を「彼抜きなら負けていた」とうならせた。
 夢の5冠へ“難関”をクリアした。タイトルで最も優先順位が低く、経験が必要な若手や故障明け選手の調整に使われてきたリーグ杯。優勝は大会が始まった1961年から今季でようやく3回目で、2部コベントリーに敗れた昨季は32強にとどまった。今季も「決勝までくる“予定”はなかった」と指揮官。だからこそ決勝でもリスク覚悟で若手にチャンスを与えたが、結果的にこの決断がフォスターの活躍を呼んで5冠への道を開いた。
 過去の4冠は67年に欧州チャンピオンズ杯、国内リーグ、スコットランド杯、リーグ杯を制したセルティックのみ。これを上回る快挙を視野に入れたC・ロナウドは「残る3大会でもいい位置にいる」と力を込めた。今後は過密日程との戦いになるが、選手層の厚さはこの日あらためて証明。マンUの挑戦が続く。

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2009年3月3日のニュース