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浦和 開幕不安…闘莉王が練習回避

[ 2009年3月3日 06:00 ]

 鹿島との開幕戦(7日、カシマ)を5日後に控えた浦和が、思わぬ不安要素を抱えた。日本代表DF田中マルクス闘莉王(27)が、右太腿裏の違和感などを訴えて2日の全体練習参加を回避。開幕戦には間に合う見通しだが、本格的な鹿島対策に着手する予定の開幕週間の初日に、チームの大黒柱を欠く非常事態に陥った。

 開幕戦が5日後に迫り、緊張感が高まってきたチームの練習に、闘莉王の姿がなかった。右太腿の違和感などを理由に2日の全体練習を回避。最後までグラウンドに姿を現すことなく、室内での別メニュー調整に終始した。フィンケ監督は「筋肉のトリートメント。開幕戦には問題ない」と説明したが、本格的な鹿島対策に着手する大事な時期に、大黒柱を欠く影響は計り知れない。
 昨年12月に左ひざ内視鏡手術を受けた闘莉王は、1月24日の宮崎産業経営大との練習試合で実戦復帰すると、その後はフル回転。浦和と日本代表を合わせるとプレシーズンで対外試合8試合に出場した。「左ひざは問題ない」と言い続けてきたが、無意識に患部をかばっていた可能性は高く、開幕直前の離脱を余儀なくされた。
 フィンケ監督は「数日後には合流できる」との見通しを語ったが、4日はオフのため、きょう3日の全体練習に参加できなければ、合流は開幕戦2日前の5日。この日はGK都築も所用で練習を欠席しており、鹿島対策に充てられる時間はあまりにも少ない。
 2月28日にはFW高原が人身事故を起こし、チームに衝撃が走ったばかり。フィンケ監督が掲げる細かくパスをつなぐ新スタイルは徐々に浸透し、練習試合で11勝1敗と順調な仕上がりを見せていたが、開幕直前に思わぬアクシデントに見舞われた。突貫工事でいかに昨季王者を攻略するのか。新生レッズが、いきなり正念場を迎えた。

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2009年3月3日のニュース