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【J1戦力分析】大宮“7秒フィニッシュ”で攻撃力UP

[ 2009年3月3日 07:02 ]

高卒新人でチーム初の開幕スタメンを狙うMF新井涼平

 6年ぶりにJクラブで指揮を執る張外龍監督が目指すサッカーは“堅守速攻”だ。1月下旬からのグアムキャンプでは新外国人のマトが加わったDFラインの構築から着手。攻撃では「奪ったら7秒以内でフィニッシュに持っていく」ことを約束事にした。中盤のつなぎからチャンスをうかがった昨季とは違い、最終ラインからでも積極的に前線に送り込む意識を植え付け、17日の川崎F戦では4―0で快勝した。

 昨季のチーム得点王のFWデニス・マルケス、左サイドバックでの起用を考えていたMFパク・ウォンジェが、ともに右ひざ負傷で開幕戦に間に合わないのは痛いが、代わりに若手が台頭。プロ2年目のFW市川は練習試合でチーム最多の6得点、鳥栖から移籍したFW藤田も21日のJ2栃木戦で2得点を決めるなど計4得点。攻撃サッカーを掲げながら36得点に終わった昨季より、確実に決定力は増している。ユースから昇格したMF新井は高卒ルーキーでチーム初となる開幕戦先発が濃厚だ。

 張外龍監督は「コンセプトは浸透している。手応えはある」と自信の口ぶり。4年連続で残留争いを繰り広げてきたが、今季は台風の目になりそうな予感だ。

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2009年3月3日のニュース