×

東京Vが経営パートナー探し…吉本も候補

[ 2008年12月3日 06:00 ]

 人件費削減のためMF福西やDF服部ら11選手の大量解雇に踏み切った東京Vが、マネジメント会社のサニーサイドアップ、芸能事務所の吉本興業、ホリプロら複数の企業に経営参画を求めていることが2日、分かった。萩原敏雄社長は「パートナーを探しているのは事実。話をしているのは3、4社ある。今は経営パートナーを探すことが最優先」と交渉の事実を認めた。

 東京Vは06、07年にインターネット総合サービス業の「サイバーエージェント」と資本提携。約4億円の資金援助を受ける見返りとして、発行済み株式の48・1%を譲渡するとともに同社の藤田社長ら2人を取締役として迎え入れた。萩原社長は「サイバーエージェントのような形が理想的」と今回も4億円規模の出資と株式の共同保有を複数の企業に求めているものとみられる。

 背景にあるのが親会社である日本テレビの業績不振。9月の中間連結決算では12億円の赤字を計上したことから、クラブ運営に回す資金を他企業から捻出する狙いがあるとみられる。交渉相手の1つであるサニーサイドアップはこの日「経営しようという気はない」としているが、同社は元日本代表MFの中田英寿氏が所属するなどサッカー界と縁が深いだけに、今後の交渉次第では東京Vの経営に乗り出す可能性も否定しきれない。

 萩原社長は「J1とJ2では違ってくる」とも話しており、交渉を進展させるためには、6日の最終節・川崎F戦でJ1残留を決めることがカギとなりそうだ。

続きを表示

2008年12月3日のニュース