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名古屋ストイコビッチ監督 逆転優勝へ執念

[ 2008年12月3日 17:12 ]

札幌戦の終了間際、チーム3点目のゴールを喜ぶ名古屋・ストイコビッチ監督(中央)ら

 首位の鹿島と勝ち点2差で迎える6日の最終節。2位の名古屋が悲願のリーグ初制覇を達成するには、勝利が絶対条件だ。今季から指揮を執るストイコビッチ監督は「われわれのパワー、精神力の強さを信じる」と逆転優勝に執念を見せる。

 相手はリーグ最少失点の堅守を誇る大分。アウェーでの戦いは簡単ではない。それでも、今季の躍進の原動力となった、パスをリズム良くつなぎサイドから崩して得点を奪う攻撃サッカーを貫く。大一番を前に、チーム最多12得点のFWヨンセンが右太もも裏を痛めるなど不安材料もある。しかし、FW玉田らを出場停止で欠きながら、勝って望みをつないだ前節の札幌戦のように、多少メンバーが変動してもスタイルを変えずに突き進んできた。「いつでも、われわれのサッカーを続けていきたい」と、監督の考えは揺るがない。
 近年チームが経験したことのない、激しい優勝争い。重圧がかかるが、指揮官の下で成長した選手たちに過度の気負いは感じられない。FW玉田は「悔いの残らないようにやってリーグ戦を締めくくりたい」と話し、MF小川も「一丸となって全員で勝ち点3を取りたい」と意気込む。
 11月30日のホーム最終戦後、ストイコビッチ監督はスタンドに「もう1試合、信じて戦いましょう」と呼び掛けた。チーム、サポーターが一つになって奇跡に向かう。

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2008年12月3日のニュース