降格圏脱出し烈直接対決！東京Ｖ勝ったぁ

　【東京Ｖ１―０大宮】東京Ｖが苦しみ抜いた末に大きな勝ち点３をものにした。残留を争う大宮との直接対決は、お互い慎重になり過ぎてこう着状態。だが、後半３７分、広山が浮かせた難しいボールをディエゴがゴール前でうまくさばき、右足で泥くさく蹴り込んで勝負を決めた。泣き顔のまま、ピッチ脇でアップしていたサブメンバーの輪に飛び込んだディエゴは「先発の１１人だけじゃない。全員で戦っているから」。途中出場が即好アシストにつながった広山は「点に絡むことが使命だと思っていた」と魂の１点を振り返った。

　８月２３日のＦＣ東京戦以来７試合ぶりとなる勝利で勝ち点は３５。試合前の１６位から１４位に順位が上がり、降格圏から脱出した。大宮戦から導入した勝利給倍増は「勝ったし、今後も続けていきます」と田中強化本部長。負けられない戦いはまだまだ続く。

　＜大宮　かなり痛いぞ６連敗…＞大宮の１メートル９０の長身ＦＷラフリッチのポストプレーを生かす戦略が機能しなかった。残留争いの直接対決に０―１で敗れて６連敗。「方向性は見失わずにいきたい」と話した樋口監督だが、５試合連続ノーゴールは昨年の横浜ＦＣの６試合に次ぐワースト２位タイ、５２７分ゴールなしはワースト５位だ。置かれている状況はますます厳しくなった。