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札幌のJ2降格決まる 柏に敗れる

[ 2008年10月19日 15:33 ]

柏に敗れてJ2降格が決まり、肩を落とす札幌イレブン

 Jリーグ1部(J1)第29節最終日は19日、札幌厚別公園競技場ほかで2試合が行われ、札幌は柏に0―2で敗れて17位以下が確定し、わずか1シーズンでの2部(J2)降格が決まった。J1は17位と最下位の18位が自動降格し、16位はJ2の3位と入れ替え戦を行う。

 名古屋は横浜Mと0―0で引き分け、勝ち点51で大分と並んだが、得失点差で2位を守った。
 札幌は6連敗で勝ち点17の最下位。同32の16位磐田と17位大宮は直接対決を残しており、どちらかに勝ち点の上積みがあるため、札幌は残り5試合に全勝しても同32で16位になれない。

 ≪守りの崩壊が降格招く≫サポーター席の「意地」と書かれた横断幕に応えることができず、札幌がわずか1年でJ2降格となった。
 後半43分、柏のアレックスに2点目をねじ込まれると、札幌の命運は決まった。チームの3分の1以上のゴールを挙げているFWダビが負傷欠場している状態で、2点差を追い付く力はない。
 すべてはもろい守りが招いた。三浦監督は「どういうチームが降格するか。それは失点が多いチーム。それを改善できなかった」と嘆いた。昨季J2では堅守で昇格を決めたが、今季はJ1断トツの60失点。DF西嶋も「得意にしていたことがうまくいかなかった」とうなだれた。
 守備の柱のDF曽田らけが人が相次ぎ「開幕からいいスタートが切れなかった。J1を戦ったことがない選手が多く、経験不足も露呈した」と三浦監督。DF箕輪を補強したが、故障で離脱。ダビは移籍をめぐって試合を欠場する始末で、最後まで誤算は続いた。
 5試合を残しての降格は昨季の横浜FCとともにリーグ最速。3度目の降格は京都と並んで最多だ。6年ぶりのJ1は不名誉な記録ばかりが残った。

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2008年10月19日のニュース