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強行出場の俊輔 存在感を再認識させる

[ 2008年6月14日 22:45 ]

<日本・タイ>前半、先制点を決めた闘莉王(4)を祝福する中村俊

 サッカーのワールドカップ(W杯)アジア3次予選・タイ戦で、存在の大きさを再認識させた。右足首痛を抱える中村俊は、故障を押して後半25分までピッチで戦った。「大事な試合だったので出たかった。行けるところまでという感じだった」と、日本を引っ張る役割を自覚していた。

 遠藤との息の合ったパス交換、機を見てのサイドチェンジ。それだけでなく、敵陣でも必死になって相手ボールを追いかけ回した。めくれ上がる芝に滑りながらも、足を止めなかった。「おれがああいうプレーをすれば周りもついてくる」。持ち味の攻撃力だけでなく、日本のコンセプトである積極的なプレス守備にも労を惜しまなかった。

 7日のオマーン戦後、右足首に痛みが出た。バンコク入り後は別メニュー調整が続いたが、なんとか試合には間に合わせた。鎮痛剤の影響か、試合後には「(足は)何も感じない」と気丈に話した。

 けがを抱えながらも中盤で目立っていたのはまぎれもなく背番号10だった。3次予選最後の試合、22日のバーレーン戦は消化試合となる可能性もある。中村俊は「おれは出てなかったけど、個人的には借りを返したい」と熱っぽく語った。(共同)

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2008年6月14日のニュース