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しゃく熱オマーン…体感温度何と51度

[ 2008年6月5日 06:00 ]

気温38・1度、湿度77%の猛暑の中、練習する日本代表イレブン

 アウェーには想像を絶するしゃく熱地獄が待っていた。日本代表は4日、7日のW杯アジア3次予選のオマーン戦のため、敵地マスカットに入った。到着時の気温は41度に達し、空港を出ただけで汗だくになった選手は「暑い」を連発。2日にホームでオマーンに3―0で快勝し、最終予選進出へ大きな1勝を挙げた日本だが、猛暑の中でのアウェー戦は油断できない戦いになりそうだ。

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 飛行機のタラップを下りた瞬間、熱風がまとわりついた。「暑い」を通り越して「熱い」…。現地時間の4日午前、UAEドバイを経由し、計19時間をかけて到着した旅の最後にしゃく熱地獄が待っていた。

 1年で最も暑い季節。さらに温暖化の影響で、例年より暑いというオマーンの日中の気温は何と41度。中沢は04年10月にW杯1次予選で訪れているが「暑い…」と絶句した。汗だくのMF鈴木は「温度を聞くのもイヤ」と苦笑い。天気予報によると体感温度は51度という驚がくの数字だった。

 初練習はキックオフに合わせて午後5時15分(日本時間午後10時15分)に市内で行われた。隣の巨大な山の日陰となり、グラウンドは気温38度だったが、試合会場は太陽を遮るものがない。しかも、日没が午後7時ごろのため、強い日差しも照りつける。湿度もこの日の昼は65%だったが、夕方には77%に上がった。当日の予報は最低気温でも35度だけに岡田監督は練習後、「日傘を差してやるわけにはいかない」と厳しい表情で話した。

 日本代表はこれまで、暑い国での試合前には同じ気候の国で事前合宿をするなどの対策を立ててきた。今回と同じようにバーレーン、タイのアウェー2連戦となった05年6月のW杯最終予選でもUAEで4日間の事前合宿をこなして臨み、W杯出場を手にした。

 だが、今回は2日の日本でのオマーン戦から長距離移動を経て、到着から中2日で試合を行う。出発前から水分をこまめに取り、巨大バケツに氷水を張って体を冷やす対策をとっているが、あとは選手に任せるという。ホームで快勝した日本だが、アウェーの敵はオマーン代表だけではない。

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2008年6月5日のニュース