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反町監督、決定力不足FWに追試宣告

[ 2008年4月24日 06:00 ]

<U―23日本代表・浦和>浦和選手に倒され顔をしかめる平山

 8月の北京五輪に向けて埼玉県内で合宿中のU―23日本代表候補は合宿最終日の23日、浦和、大宮との練習試合を行った。浦和に1―1で引き分け、大宮戦は2―1で勝利したが、FW陣は流れの中での得点がなく決定力不足を露呈。反町康治監督(44)は今合宿で選手を絞り込む予定だったが、トゥーロン国際大会(5月20~29日)メンバー発表までのJリーグでFW陣に“追試”を課すことを決めた。

 最後のサバイバルと位置づけられた3日間の合宿の総決算。浦和、大宮戦での深刻な決定力不足を受け、反町監督がプランの変更を余儀なくされた。当初は今合宿でメンバーを絞り込む予定だったが「最後のところでの仕事に課題を残した。チームに戻って、どれだけ勝利に貢献しているかをチェックしたい」と結論を先送り。5月中旬に予定しているトゥーロン国際大会メンバー発表までのJリーグ5試合を見て、最終的なFWの人選を進める方針を示した。

 無理もなかった。浦和戦に先発した平山が公式戦出場経験のないルーキーDF橋本に封じられ、シュート1本に終われば、李は2度の決定機を外す失態を演じた。後半34分に2人のワンツー突破から得たPKを李が決めたのが唯一の見せ場。2・5軍の浦和を相手に、最後まで流れの中からゴールは生まれなかった。大宮戦で先発した萬代、山崎もフィニッシュの精度を欠いて無得点。MF谷口の鮮やかなミドルシュートによる2得点だけが際立つ皮肉な結果となった。

 平山が「プレーには満足できていない」と厳しい表情を見せれば、李は「外しすぎた」と猛省。萬代も「チャンスをしっかり決めないといけない」と唇をかんだ。オランダ、ナイジェリア、米国と強豪ぞろいのB組に入った五輪本大会では、少ない好機をいかにものにするかが勝負のポイント。現在はA代表にも不動のストライカーがおらず、オーバーエージも期待薄なだけに、FW陣の奮起が期待される。

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2008年4月24日のニュース