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高原効果だ!浦和練習場ドーム計画

[ 2008年1月11日 06:00 ]

 浦和がさいたま市内にある大原練習場のサポータースペースに可動式の屋根を建設するプランを進めていることが10日、分かった。現在は見学用の観客席に屋根がなく、選手と触れ合うことができる駐車場の一角も含めて雨ざらしの状態。日本代表FW高原直泰(28)の獲得など大型補強を行い、今後は見学サポーターも大幅増が予想されるため、環境整備に乗り出した。

 最強ストライカー、高原の獲得にわく浦和の勢いは止まらなかった。大原練習場のサポータースペースを“ドーム化”する構想が浮上。10日、専門家による測量などが始まった。クラブ幹部は「アジアを制覇し、サポーターに向けた設備もふさわしいものに整備しようという話になっています」と打ち明けた。

 「赤い屋根」の構想プランが進むのは主に2カ所。まずはクラブハウスに隣接した観客席。現在も小さな屋根はあるが、より大きな快適空間を造ろうとしている。さらに駐車場にある選手とサポーターがフェンスを隔てて触れ合うスペース。休日となれば数百人規模の行列ができるが、従来は雨ざらしの日も少なくなかった。現在は草むらと化しているピッチの周囲も整備を考えている。

 実現に向けて、クリアすべきハードルは少なくない。クラブハウスと練習場の土地はさいたま市が所有。予算の見積もりに始まり、さいたま市や筆頭株主の三菱自動車の承認を得る必要もある。それでも、関係者の多くは乗り気だ。来季までの完成を目指し、屋根の色は赤、可動式タイプの屋根建設プランまで挙がっている。

 高原獲得に成功し、来場するサポーターの数も大幅な増加が予想される。「究極」と呼ばれるザ・リッツ・カールトン・ホテルのホスピタリティーを今季から手本とする浦和は、ピッチ上の豪華さに負けない夢プランを進めている。

 ≪高原 会見準備完了≫高原は10日、埼玉県内でメディカル検査を終了。日本協会にも国際移籍証明書が届き、11日に正式契約および会見の準備が整った。浦和の山道強化部長はこの日、日本代表の岡田監督らと連絡を取り、鹿児島・指宿合宿への参加も了承。「15日から参加できると思う」と話していた。

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2008年1月11日のニュース