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リレー銀はアジアの快挙! 王者ボルトも脱帽「2位でも驚かなかった」

銀メダルを獲得し、雄たけびを上げる(左から)山県、飯塚、桐生、ケンブリッジ

リオデジャネイロ五輪陸上・男子400mリレー決勝
(8月19日)
 最速カルテットが伝説をつくった。男子400メートルリレー決勝が行われ、日本は37秒60のアジア新記録で2位に入った。山県亮太(24=セイコーホールディングス)飯塚翔太(25=ミズノ)桐生祥秀(20=東洋大)ケンブリッジ飛鳥(23=ドーム)で挑み、銅メダルだった08年北京五輪以来、2大会ぶりのメダルを獲得した。五輪の男子トラック種目では史上最高成績。女子を含めると1928年アムステルダム五輪800メートル2位の人見絹枝以来の偉業達成となった。ジャマイカが37秒27で3連覇を果たし、ウサイン・ボルト(29)は3大会連続で3冠を成し遂げた。

 東洋の神秘だ。自己記録9秒台はいない。個人種目で決勝に進んだ選手もいない。それでも日本が2着に食い込んだ。

 山県「最高の舞台で幸せな気持ちで走れました」
 飯塚「メダルという意識が強かった。次の東京に向けて最高のスタートが切れた」
 桐生「最高のメンバー、最高の先輩と走れて最高の一日です」
 ケンブリッジ「最高ですね。メダルを獲れたこともそうですし、そこでボルト選手と走れたのは最高の日になった」

 歴史的快走は山県の好スタートで幕を開けた。第2走者・飯塚、第3走者・桐生がつなぎ、トップでもらったケンブリッジが米国、カナダの追い上げを振り切り、ボルトのジャマイカに次いでゴールした。37秒60。国別ベスト記録では世界歴代3位の驚異的タイムだ。

 センチにこだわった結果だ。37秒68だった予選からスタート位置を微調整。飯塚と桐生は4分の1足分、ケンブリッジは同じく2分の1足分、進行方向へ出た。わずか7~14センチの違いながら、スピードに乗った状態でバトンをつなぐための作戦だった。ロンドン五輪決勝は同じ作戦で失敗(4位)。トラウマがあったが「選手間の話し合いで決めた」(苅部短距離部長)と4人は現状維持より挑戦を選んだ。

 バトンを受け取る位置も変わった。尻の真横から背中側にやや手を伸ばした状態でもらうようになった。「中継1カ所で60センチの利得距離(腕の長さ分、走らなくていい距離)が稼げる」と土江短距離副部長は説明。細かい数字を突き詰めて0コンマ数秒を削り出した。

 北京五輪の銅メダルに続く快挙ながら、内容が違う。8年前は予選で米国、英国などが脱落したが、今回は強豪を相手にバトンミスもなく戦いを繰り広げた。結果的に失格となった米国にも先着し、カナダも抑えた。あのボルトが場内一周を終えた日本メンバーをメインスタンド前で出迎えて「脱帽だよ。バトンパスがいつもスムーズで、強みとなっている。今日もよく実行していたと思うし、(2位でも)驚かなかった。ここ数年、無視できない存在であることを示している」と語ったほどだ。

 チームワークも抜群だった。入場時に4人が腰に差した刀を抜き、切って収めるポーズ。「飯塚さんの発案。日本っぽいこと」と桐生。競技場外では補欠に回った高瀬、藤光がサポート役を買って出て、食事は必ずリレーチーム6人で取った。強い個の力を結集してチームで結果につなげた。

 山県「今回銀が獲れたから、金を狙えるということ」
 飯塚「海外が注目し始めている。東京へ自信を持っていきたい」
 桐生「このメンバーで今回より良いメダルを獲りたい」 
 ケンブリッジ「次は個々がレベルアップして、4年後を目指したい」

 頂上が見えてきた。4年後、東洋の島国が短距離界の勢力図を塗り替える。

 【北京五輪の男子400メートルリレー】予選1組の日本(塚原、末続、高平、朝原)は38秒52でトリニダード・トバゴに次いで2位通過(全体3位)。同組で持ちタイム1位の米国がバトンを落として棄権、2組では04年アテネ五輪金メダルの英国が失格、05年世界選手権優勝のフランスが予選落ちと強豪が次々に姿を消した。決勝はジャマイカが世界新の37秒10で金、トリニダード・トバゴが38秒06で銀。日本はアンカー朝原がほぼ同時にバトンを受けたブラジルを振り切り、38秒15で男子トラック史上日本初の表彰台となる銅メダルを獲得した。

[ 2016年8月21日 05:30 ]

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