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揺れる吉田「4年後は無理かな」…栄TL代表コーチ職用意

[ 2016年8月21日 05:30 ]

<リオ五輪 レスリング>決勝で敗退した吉田(右)と栄チームリーダー

 レスリング日本代表の栄和人チームリーダー(TL)は19日、リオ五輪女子53キロ級決勝で敗れて4連覇を逃した吉田沙保里(33=フリー)について、女子日本代表コーチのポストを用意する意向を示した。

 栄TLは試合当日の夜に吉田と話す機会があったといい、「今の気持ちではやる(競技を続ける)勇気はないし、4年後までは無理かな、引退したいなという言葉も出ていた」と敗戦に打ちひしがれた吉田の様子を語った。

 「日本に帰ってから引退する可能性は大きいと思う」と推察する栄TLだが、愛弟子の揺れる思いをつかみあぐねているのも事実。「まずは彼女が落ち着ける役職を探して、コーチをしながらでも考えればいい」と去就にかかわらず、女子日本代表と母校の至学館大でコーチを務めてほしいとの希望を明かした。

 吉田自身は一夜明け会見で「思い出すと悔しさがこみ上げてくるが、時間がたてば大丈夫。また次に向けて頑張ろうと思った」と語っていた。20年東京五輪については「目指したいけどゆっくり考えたい」と態度を保留。帰国後に栄TLらと去就について話し合いを持つことになりそうだ。

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2016年8月21日のニュース