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競技団体プレ五輪招致へ バド協会「やるのは当たり前」

[ 2013年9月10日 06:00 ]

2020年東京五輪

 56年ぶり2度目の東京五輪開催が決まったことを受け、日本のスポーツ団体が19年世界選手権の東京招致に動くことが分かった。

 歓喜に浸っている暇はない。IOC総会第1日の投票で、東京はトルコ・イスタンブールとの決選投票で圧勝し、20年夏季五輪・パラリンピックの開催地に決定。東京都渋谷区の日本オリンピック委員会(JOC)に祝いの花が続々と届けられる祝賀ムードの9日、日本のスポーツ団体は20年五輪を成功させるため、もう一つの招致活動に動き始めていた。

 各競技団体が狙いを定めているのが、五輪前年の19年にプレ大会を兼ねた世界選手権を東京で開催することだ。世界の強豪が集う中、20年の夢舞台に向けた絶好の前哨戦と位置づけられる。五輪前年から世界のトップアスリートが日本に集結することで、国内の関心も一気に集まり、選手、関係者には大きなモチベーションとなる。

 この日、全柔連の関係者は「世界選手権の開催については今後、議論することになるでしょう」と明かした。16年リオデジャネイロ五輪の前年の15年柔道世界選手権はブラジル・サンパウロで開催される予定だったが、諸般の事情で返上が決定的。国際柔道連盟(IJF)は非公式に代替開催地として日本にオファーするなど、柔道発祥の国に対するマーケットへの期待は高い。正式に名乗りを上げれば、10年大会以来の東京開催は十分に可能性はある。

 IOC総会第2日に五輪競技に残留することが決まったレスリングも、早速ファイティングポーズだ。日本協会の高田専務理事は「やる方向で動くのは当然でしょう」と気合十分。東京では08年北京五輪後の10月に女子世界選手権を開催。五輪3連覇の国民栄誉賞レスラーの吉田沙保里の進撃がストップしなければ、19年世界選手権で世界大会V20を達成する。

 日本バドミントン協会の幹部も「やるのは当たり前。むしろやらなきゃいけないと考えている」と、19年世界選手権の東京開催に意欲を見せる。他の競技団体も招致に乗り出すことは必至。20年東京五輪より一足早く、空前のメダルラッシュが日本にやってくる。

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2013年9月10日のニュース