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7年後の宿泊予約!?帝国ホテル問い合わせ30件

[ 2013年9月10日 06:00 ]

 五輪を開催地・東京で味わいたいという人たちが、早くも動きだした。東京都千代田区の帝国ホテルには、開催地が決定した8日に、「予約したい」など約30件の問い合わせの電話があった。

 同ホテルは前回の東京五輪ではIOC(国際オリンピック委員会)本部が設置されたほか、世界各国の要人が宿泊。2020年も中心的な施設になることが予想される。それだけに人気は高そうだが、同ホテルの予約は宿泊日の2年前から。また五輪組織委員会から部屋の確保を要請されることも考えられ、同ホテル広報は「現931室のうち何室ご提供できるかは、予約開始日も含めて未定です」と話している。

 東京都ホテル旅館生活衛生同業組合などによると、何年先まで予約を受け付けるかは、各宿泊施設ごとに違う。ただ今回の東京五輪にあたっては、都のスポーツ振興局内の担当部署が大会期間中の配宿システムを構築中。今後、国内外の五輪関係者や要人のために何室必要かを調査し、一般観客用が何室かを割り出していくという。

 厚生労働省によると、都内のホテル、旅館は合計1944軒、客室は合計14万891室(2011年現在)。横浜市や千葉市など周辺都市を含めれば18万室に迫り、大手旅行代理店によると「五輪期間中の宿泊施設としては十分」といい“宿無し難民”続出の事態はなさそう。だが、旅行業界関係者は「旅行客の予約開始は数年後になるのではないか。競技の入場券付きとなると、さらにその先になる」とも。いずれにしてもスポーツ振興局が配宿システムを最終決定してからになる。

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2013年9月10日のニュース