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リニア“前倒し運行”プラン 五輪中「試乗」意気込む

[ 2013年9月10日 06:00 ]

 2027年に開業が予定されている、最速500キロを超えるリニア中央新幹線が、20年の東京五輪期間中“前倒し運行”する構想が浮上した。

 JR東海と国土交通省によると「実験で、乗車に問題がないと判断された場合、試乗という形で開放してもいいのでは」とみている。山梨県にある全長42.8キロのリニア実験線を使い、海外からの観光客を中心に乗車を募る構想。国交省は「技術的には20年に試乗できるところまでいくのでは」としている。

 乗車できる人数に限りがあることや、乗降施設の乏しさなど実現への課題は多いが、JR東海は「世界最高の技術であることは自負している。たくさんの国の人が来る機会に(試乗を)やりたい思いはもちろんある」と五輪を通じて夢を提供する意気込みを見せた。

 都内では、20年までに選手村と都心を結ぶ道路や地下鉄の延伸を目指しているほか、20年代のうちに成田、羽田両空港と都心を直結する「都心直結線」の建設や、環境面などで利点のある地下化を含めた首都高速道路の更新工事などを行う予定。

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2013年9月10日のニュース