【尼崎・G1尼崎センプルC】稲田 地元G1初制覇!重圧乗り越えて初GPへ「賞金上積みを」

[ 2022年10月2日 05:00 ]

 ボートレース尼崎の開設70周年記念「G1尼崎センプルカップ」は1日、第12Rで優勝戦を行い、稲田浩二(37=兵庫)がイン逃げ快勝。念願の地元G1初優勝を達成した。稲田のG1優勝は通算3回目。また2着に桐生順平、3着には椎名豊が入線し、7月当地SGオーシャンカップ優出上位3人での決着となった。

 進入は無風の3対3。イン稲田のコンマ14に対し、篠崎コンマ08、椎名コンマ09と2、3コースがゼロ台で踏み込んできた。稲田は「結構行ったつもりだったけど。外が見えていました」。それでも相棒53号機が先マイへとリードし「伸び返すと思っていたので、しっかり幅を取って行きました。仕上がりが良かった」と一気に押し切った。

 表彰式の舞台に上がった稲田は「プレッシャーが凄かったですね」と胸の内を明かした。「2回G1を獲りましたけど、ちょっと違いました」と念願の地元G1Vの喜びをかみしめた。

 今年前半は調子が思わしくなく「ずっと悪かったと思うんですけどね」。猛反撃は、7月SG尼崎オーシャンカップの優出2着から始まった。9月福岡、びわこG3で優勝と勢いに乗って地元周年記念に参戦し、今回のV獲りを果たした。

 この優勝で初のSGグランプリ出場を狙える位置まで浮上してきた稲田。「頑張りたいですね。年末に向けて賞金を上積みしたいです」。寡黙(かもく)なスタート巧者が年末の大一番へ向け、静かな闘志を燃やしている。

 《次走》優勝した稲田浩二は8日からのまるがめ一般戦で前野竜一、妹尾忠幸、藤岡俊介らと優勝を争う。篠崎仁志は16日からの児島G1児島キングカップで白井英治、菊地孝平、石野貴之ら強豪と対戦。椎名豊、桐生順平は8日からの若松ファン感謝3Daysボートレースバトルトーナメントで池田浩二、坪井康晴、長嶋万記らと3日間の短期決戦に挑む。西村拓也は11月3日からの住之江G1高松宮記念で松井繁、原田幸哉、井口佳典らが参戦。松田祐季は5日からの三国一般戦で山本隆幸、東本勝利、麻生慎介らと相まみえる。

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2022年10月2日のニュース