【中山GJ】絶対王者オジュウチョウサン3連覇!記録ずくめレコード大差圧勝でJ・G1は5連勝

[ 2018年4月14日 15:40 ]

<中山11R・中山GJ>ライバルの(9)アップトゥデイト(左)に大差をつけて3連覇を達成した(6)オジュウチョウサン
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 春の最強ジャンパーを決める「第20回中山グランドジャンプ」(J・G1、障害4250メートル)が14日、中山競馬11Rで行われ、石神深一騎手騎乗のオジュウチョウサン(牡7=和田正一郎厩舎)が優勝。同レース3連覇、障害G1・5連勝及び重賞競走9連勝の偉業を達成した。勝ちタイムは4分43秒0でレコードを記録した。

 好スタートから先行集団で競馬を進めたオジュウチョウサン。最終コーナーで一気に加速して先頭に躍り出ると、直線では差を広げる一方。王者が貫禄のレースを見せた。大差の2着は逃げた2番人気アップトゥデイト、さらに9馬身差の3着には3番人気ニホンピロバロンが入った。勝ちタイム4分43秒0は15年にアップトゥデイトが記録したタイムを3秒6上回る驚異的なレコードタイムだった。

 勝ったオジュウチョウサンは、父ステイゴールド、母シャドウシルエットという血統。これで障害重賞9連勝で、同レース3連覇。J・G1は5連勝となり、丸2年間負け知らず。昨年のJRA賞年度代表馬の投票では290票中3票を集め、キタサンブラック(287票)の満票を阻止し、話題となった。

 デビューは13年。平地競走を2走したが11着→8着と大敗。1年の休養を経て3戦目から障害競走に路線変更したが、障害デビュー戦は14頭中14着と最下位。障害4戦目で勝ち上がると、15年の中山大障害でJ・G1初挑戦(6着)。翌16年の中山グランドジャンプでJ・G1初制覇を果たしてから連勝街道がスタートした。通算戦績は22戦12勝(うち平地2戦0勝)。

 同レース3連覇はカラジ(05〜07年)以来史上2頭目。障害重賞9連勝でコウエイトライの8勝を超えて、障害重賞勝利数歴代単独1位に。障害競走での獲得賞金もゴーカイを抜き、トップに立った。ジャンプ界の絶対王者が競馬史に新たな歴史を刻んだ。

 鞍上の石神、管理する和田正一郎師ともにJ・G1通算5勝目で、すべて同馬によるもの。

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