【万哲の乱 特別編】14日阪神11R パクスアメリカーナは芦毛の新怪物!?

[ 2018年4月14日 08:00 ]

 アーリントンC(阪神11R)は今年から施行時期が4月に移り、NHKマイルCのトライアルとして「新装開店」した。当重賞の前身は87〜91年まで同じ阪神マイルで行われた「ペガサスS」。公営・笠松出身のオグリキャップがJRA移籍初戦の第2回ペガサスS(88年3月6日)で“衝撃移籍V”を飾ったのが、つい昨日の出来事のように思い出される。あれから、もう30年もたったのか…。

 ◎パクスアメリカーナはオグリと同じ芦毛。前走・こぶし賞(1着=やや重)は雨で視界も悪かったが、区別がつきやすい白い馬体が4コーナー手前から躍動し、まくり上げて強い勝ち方。特筆すべきは一見地味に映る1分35秒7。前開催の京都は芝が荒れていた上に、雨の影響で時計はかなり掛かっていたが、当日のメイン11R・洛陽S(1分36秒2=勝ち馬サトノアーサー)より速かった。こぶし賞は内回り、洛陽Sは外回りの違いはあれ、3歳1勝クラスが古馬オープン競走を上回るのは滅多にないこと。当時2着のケイアイノーテックは先週のG2・ニュージーランドT2着でレベルも高かった。

 先週5日には先輩グレイトパール(日曜アンタレスS出走)と併せて先着と圧巻の動き。この中間はさらにパワーアップしている。昨秋の2歳未勝利戦(京都)は1分34秒5と好時計で勝ち、速い時計への適応力もある。昨秋〜今春にかけ、面白いように好時計が出た「阪神組」の方が人気になりそうだが、中味の濃さは負けていない。ここも好位から突き抜ければ、芦毛の新スター候補誕生だ。

 《もうひと押し》阪神9R・蓬莱峡特別は◎エルプシャフト。前走・須磨特別(4着)はレース間隔があいた影響も微妙にあった。今の決め手が生きる阪神芝なら、外を回しても届く。

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2018年4月14日のニュース