【ドバイ国際競走】クラウン&ネオ、世界の堀厩舎新たな勲章へ

[ 2018年3月9日 05:30 ]

坂路の単走で追い切るサトノクラウン
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 今月31日に行われるドバイ国際諸競走(メイダン)に出走する日本馬の陣容が、ほぼ固まった。今週末まで追加選出の可能性を残すものの、8日現在で過去最多となる15頭が招待を受諾。海外G1最多6勝の名門・堀厩舎はドバイシーマCにサトノクラウン、ドバイターフにネオリアリズムを送り込む。既に香港でG1勝ちのある2頭が、新たなステージを求めての参戦。昨年までにドバイで11勝(G2含む)と活躍する日本勢。20日に現地に向けて出国する予定だ。

 JRAの厩舎では単独1位となる海外G16勝を誇る堀厩舎。今や、世界にその名を知られる名門ステーブルが、新たな勲章を手にすべくドバイにサトノクラウン、ネオリアリズムの精鋭2騎を送り込む。

 まずは「シーマC」に挑むサトノクラウン。16年香港ヴァーズでG1初制覇を飾ると、昨年の宝塚記念ではキタサンブラックを破って2勝目。既に資格十分の実績馬だ。昨秋は天皇賞でブラックの首差2着と力を示したが、その後はジャパンC10着、有馬記念13着と大敗。森助手は「展開や枠順など理由は1つではないが、詰めて使ったことがあまりなかった馬。連戦の影響もあったかもしれない」と振り返る。

 前走後は放牧に出され、先月22日に帰厩。順調に調教メニューを消化し、8日は坂路単走で4F56秒4をマーク。「まだ少し動きが重いが、この先、調教を積んでいけば良くなってくる」と同助手。有馬記念以来の実戦だが「休み明けで結果も残しているし、リフレッシュした方がいいタイプ」と、むしろプラスに捉えている。シーマCは16年にドゥラメンテで挑み2着。厩舎としてリベンジの懸かる舞台でもある。

 一方、ネオリアリズムは「ターフ」へ。8日はWコースを単走で流し5F70秒7。「先週はムキになって走っていたが、今朝は折り合いもついていい感じ。こちらも順調です」と同助手。昨春の香港クイーンエリザベス2世Cを制し、暮れの香港Cでも3着に健闘。半兄リアルインパクトも豪州G1を勝っており、海外遠征は“得意分野”。日本調教馬が過去5年で3勝と相性抜群の舞台でもある。

 両馬Vなら海外G18勝まで記録が伸びる。10年高松宮記念でのG1初V以降、躍進を続ける堀厩舎。既に海外タイトルを手にしている2頭なら、記録更新も決して夢物語ではない。

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