【東京新聞杯】キャグニー、気合も舞台も最高!重賞初V手応え

[ 2018年2月1日 05:30 ]

単走で追い切るダイワキャグニー
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 「第68回東京新聞杯」の追い切りが31日、東西トレセンで行われた。中山金杯5着から挑むダイワキャグニーはWコース単走でエネルギッシュな動きを披露。全4勝を挙げる東京で重賞初制覇を狙う。

 日の光がようやく差し始めた8時半すぎ。ダイワキャグニーは菊沢師が騎乗する重賞馬ディアマイダーリンと一緒に馬場入り。入念に角馬場で体をほぐした後にWコースへ。パートナーを先行する形となったが、追い切りは実質単走。4コーナーで馬場の外めをゆったり回って直線は終始馬なりで5F68秒8〜1F13秒2をマーク。キビキビと覇気あふれるフットワークが目を引いた。

 追走馬の上から動きを確認したトレーナーの、にこやかな表情が順調ぶりを物語っている。「先週は併せて気合を乗せるような調教。今日は気分を重視した。躍動感があって機嫌が良さそうに走れていた」と合格点を与えた。

 前走・中山金杯は装鞍からイレ込むなど、テンションの高さがネック。この日も馬場入り前に首を上下に激しく振り振りヘッドバンギング。しかし、これもキャグニーにとっては軽いウオーミングアップのようなもの。師は「頭の中に虫でも入っているのかと思うくらいだよね」とジョークを飛ばしてから、「でも、あれが収まったら元気がなくなってしまう。4歳になって気合満点、やる気満々といった感じ」とニッコリ。荒々しさこそ元気のバロメーター。じっくり時間をかけて馬の個性に寄り添いながら長所を伸ばす“菊沢流”で、その能力を開花させようとしている。

 全4勝を東京コースで挙げる左回り巧者だが、弥生賞(9着)以来の右回りとなった中山金杯で0秒3差5着。「向正面では惨敗も覚悟したけど、最後は差を詰めていた」と師は走りに進化を感じ取っている様子。春は安田記念(6月3日、東京)が大目標。「金杯の時は不安もあったけど、今回は条件的にも楽しみ」と期待十分に送り込む。飛躍の春にするためにも、何としてもタイトルを手にしてみせる。

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2018年2月1日のニュース