浜中 落馬事故のダッシング導き、感極まる「お互いまた頑張れる」

[ 2017年6月11日 16:18 ]

<エプソムC>レースを制したダッシングブレイズと浜中俊(左から2人目)
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 「第34回エプソムカップ」(G3、芝1800メートル)が11日、東京競馬場11Rで行われ、浜中俊騎手騎乗の5番人気・ダッシングブレイズ(牡5=吉村厩舎、父Kitten’sJoy、母BlazingBliss)が勝ち、重賞初勝利となった。

 勝ったダッシングブレイズは昨年2月の東京新聞杯(G3)で1番人気に推されながらも内柵に接触し落馬競走中止。鞍上の浜中は4カ所を骨折するなど全治3カ月の重傷を負った。

 再びコンビを組んで1年4か月越しの重賞制覇を果たした浜中は「(落馬事故となって)馬に申し訳ない気持ちだった。勝てばまたお互い頑張れると思って…その祈りが叶ってうれしい」と感極まった表情。「もっと大きいレースに向かっても頑張ってくれると思う」と今後にも期待を寄せた。

 平均ペースの流れの中、先行策に。「スタートが良かったので自然とそういう形に。馬のリズム最優先でいきました」と折り合いはバッチリ。直線では逃げたマイネルハニーの内を通って抜け出し「坂を上がって、きつくなるところから頑張ってくれた」と愛馬を労った。

 マイルを中心に使われてきており1800メートル戦は初めてだったが「大丈夫だろうと思っていた。こなしてくれてよかった」と今後のレースの選択肢の幅も広がった。秋にはG1戦線でも活躍が期待される。

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2017年6月11日のニュース