【細原・騎手で獲る 特別編】9日阪神11R タフな舞台を味方にミスパンテールが“ソウル斬り”だ

[ 2017年4月9日 08:00 ]

 土曜の阪神は芝「重」、ダート「不良」でスタート。レースの合間も時折、霧雨が降り、日曜も馬場回復は望めそうにない。土曜の阪神牝馬Sでアドマイヤリード(2着)の手綱を取ったルメールは「内はまだ大丈夫だったが、タフな馬場だった」と振り返っていた。関西地方はこのまま夜まで雨が降り続ける見通し。土曜以上に日曜は荒れた馬場になりそうだ。桜花賞(阪神11R)は重馬場適性を加味して◎ミスパンテールで勝負する。

 今年は無敗の2歳女王ソウルスターリング“1強ムード”。持ち前のスピードで後続を押し切るレーススタイルは、どうしてもメジャーエンブレムとイメージが被ってしまう。その昨年は単勝1.5倍と断然の支持を集めながら4着。道中は馬群に包まれ、直線も左右からプレッシャーをかけられる厳しい流れ。全馬の目標にされる競馬でモロさを露呈してしまった。脚質的に今年のソウルも同じような展開を強いられそうだ。加えて新種牡馬フランケル産駒の道悪適性にも疑問が残る。自身は欧州のタフな馬場でG110戦全勝と活躍したが、産駒の走りを見ると瞬発力タイプが目に付く。末脚不発のシーンは十分に考えられる。

 時計の掛かる展開なら◎ミスパンテールの出番はある。洋芝の札幌新馬戦を快勝するなど、500キロ近い迫力ボディーでタフな舞台は苦にしない。前走のチューリップ賞は約7カ月ぶりの実戦だったが、ソウルを上回る上がり3F33秒7の豪脚で2着。昆師は「まずは権利が優先で、ジョッキー(四位)もじっくり構えて乗っていた。もっと積極的だったら差は縮まっていたはず」と強気だった。

 桜花賞は過去10年で差し馬は7勝、2着8回と決め手が生きる。大型の叩き2走目で大きな上積みが見込め、ソウルを目標に前掛かりの流れは必至。(16)番枠から馬場の良好な外目を走って直線一気に突き抜ける。馬券は馬単・馬連。相手はソウルスターリング、アドマイヤミヤビを厚めに。ジューヌエコール、リスグラシュー、アエロリット、ディアドラを押さえる。

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2017年4月9日のニュース