【大阪杯】円熟の６歳馬ステファノス、気負いなく３馬身先着

併せ馬で３馬身先着するステファノス（左）
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　「第６１回大阪杯」に出走する６歳馬ステファノスが栗東ＣＷコースで円熟の最終調整。叩き２戦目で上昇気配が漂う。

　なるほど、ステファノスは大舞台を何度も経験してきた実力派だ。６歳らしい円熟の走りを見せた。ＣＷコースでファントムライト（８歳オープン）を３馬身追走。気負うことも全くなく、コーナーでスムーズに加速し、直線は内へ。鞍上・鮫島良（レースは川田）が手綱を押さえたまま、パートナーを一瞬で抜き去り、あっさりと豪快に３馬身先着した。５Ｆ６５秒４〜１Ｆ１２秒１（馬なり）。ラストの反応も上々だ。

　藤原英師は穏やかに切り出した。「様子を見て何となく木曜追いにしたけど、動きは良かったね。１回使うと、軽さが出てくる馬。前走（金鯱賞６着）も状態は悪くなかったけど、休み明けは今までもあんな感じで走れてない。“叩き良化型”とは思いたくはないけど、長く付き合っているとそうなんだろうね」

　思えば、Ｇ１の銀メダル２個も休み明け２戦目。１５年初戦の中山記念３着→クイーンエリザベスＣ（香港）で２着。同年、秋初戦の毎日王冠７着→天皇賞・秋２着と一変した。スローで前有利の展開も響いた金鯱賞を悲観することはない。悲願成就に向け、条件があるとすれば？トレーナーは「展開」を挙げた。スローよりは流れた方が３Ｆ３３秒台の鬼脚が生きてくる。「ペースが上がってくれれば。それでも、キタサンブラックとかは強いけどね…。若干、食い込む余地は出てくる」とＧ１らしい緩みのないペースを望んだ。

　これまで、Ｇ１・２着２回はいずれも２０００メートル戦。これ以上の舞台はない。指揮官は「阪神２０００メートルは走りやすい。川田くんも何度も乗ってくれているし、いい雰囲気でＧ１に使えるのは大きい。勝負できる条件はみんなそろっている」と金メダルだけを見据えていた。