【チャンピオンズC】コパノリッキー100点!砂の現横綱は2番手

[ 2016年11月30日 05:30 ]

臀部の筋肉量が抜群のコパノリッキー
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 アウォーディーと比較すれば、残り全ての馬がかすんでしまう。同じレースで走るのが気の毒に感じられるほどの馬体の違いです。とはいえ、砂の現横綱、コパノリッキーも最高の立ち姿で君臨しています。昨年のチャンピオンズC、今年のフェブラリーSよりも頭をしっかり上げて、威風堂々と立っています。ハミのくわえ方も両レース時より力強い。「今度はやるぞ!」と訴えかけてくるようです。

 ひと目で砂の横綱だと分かる体つき。鎧(よろい)を身に着けたような肩、トモの筋肉。野太い首。山のようにせり上がったキ甲(首と背の間の膨らみ)、腹袋もたっぷりとある。視線を顔に向ければ、顎の張りが凄くたくましい。大食漢なのでしょう。四肢の腱が浮いている。丈夫なのです。思い通り調教が積めるのでしょう。

 特筆すべきは臀部の筋肉。ぶ厚い上に長さもあります。この部位はトモを伸縮させ、そのパワーを飛節に伝える役割を持っています。いわば、推進力の要。その重要部位の極端な発達がリッキーを砂の横綱に君臨させてきたのです。ただし、上には上がいるもの。もっと凄い臀部を持った馬が1頭だけ現れました。アウォーディーです。残念ながら、この砂の新星にはトモの筋肉の質もかなわない。唯一、勝っているのはトモの筋肉量です。

 毛ヅヤはとても良く、体調も申し分ありません。通年なら無条件に100点満点で一番の馬体。でも、今年だけは100点でも2番手になります。横綱にとっても分の悪い相手、福島・三春町出身の関取が出現しました。

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2016年11月30日のニュース