【新潟記念】マイネルミラノ威風堂々 渋った馬場もパワフルに68秒5

[ 2016年9月1日 05:30 ]

新潟競馬場の芝コースで追い切るマイネルミラノ

 「第52回新潟記念」の最終追い切りが8月31日に行われた。新潟競馬場では滞在中のマイネルミラノが芝コースでパワフルな動きを披露。函館記念に続く重賞連勝とともに、サマー2000シリーズ制覇を射程圏に入れた。

【新潟記念】

 まだ日の出前の朝5時。うっすら闇に包まれた新潟競馬場に、心地よい秋風が吹き抜けた。先週26日に函館から新潟入りを済ませたマイネルミラノが威風堂々とコースに登場。現在、同競馬場で調整を行うのはミラノと他厩舎のマイネルツィール(牡3=伊藤圭)だけ。2頭の蹄音以外は何も聞こえない静寂の中、ミラノは芝コースに入った。

 単走で向正面までゆったりと流し、ラスト1000メートルからペースアップ。前日の大雨で渋った馬場をものともせず、パワフルな脚さばきでゴール板を駆け抜けた。時計は5F68秒5~1F12秒0。2歳時から担当する荒木健太郎助手(30)は「馬なりでしたが、しまいの反応は上々。元々、状態面で変動がない馬ですが、涼しい函館で調整して新潟に来たので昨年よりいい状態。上がりの息もすぐ整って、余裕で走っている感じですね」と笑顔で好感触を伝えた。

 前走・函館記念は11度目の重賞参戦で念願のタイトルゲット。荒木助手は「ミラノらしい逃げでした。自分のペースで走れたので、最後も伸びてくれました」と振り返る。放牧を挟んで再度函館入り。「輸送が少ない方がいい」(同助手)と、美浦を経由せず直接新潟入りを選んだ。群れで生活する競走馬にとって、慣れない場所での生活は心細いものだが「環境の変化に動じないので、カイバ食いはどこに行っても旺盛。パートナー(マイネルツィール)がいてくれるのも本当に助かっています」と愛馬に頼もしげな視線を送った。

 勝てば文句なしでサマー2000シリーズ王者に輝く。同点で並ぶアルバートドックやクランモンタナは強敵だが「この2頭には先着したことがあるから、そう力差があるとは思っていません。勝って決めてほしいですね」と力強く締めくくった。昨年は2番手から粘り込んで頭差2着。それ以上の状態で挑めるならば、怖いものは何もない。

続きを表示

2016年9月1日のニュース