【ヴィクトリアＭ】パンドラ叩いて上昇！臨戦態勢整った

坂路を力強く駆け上がるショウナンパンドラ

　ショウナンパンドラは吉田助手を背に坂路２本乗り。１本目に４Ｆ７６秒５を刻み、２本目に単走で追い切りがスタート。道中は抜群の行きっぷり。なおかつ、しっかり抑えが利いている。持ったままの手応えでラスト１Ｆ標識を通過するとゴール前、１００メートルで軽く仕掛けて４Ｆ５４秒８～１Ｆ１２秒５でフィニッシュ。

　高野師は「けさはやり過ぎないよう反応を確かめる感じでやりました。全身を使ってトモ（後肢）をしっかり踏み込んで、この馬本来の切れのある動きでした。宝塚記念が春の最大目標で、ここを使えばさらに良くなるのは確かだけど現時点でもいいです」と満点ジャッジだ。

　休み明けの大阪杯をステップにする臨戦過程は昨年（８着）と同じ。「大阪杯の時点での状態は去年の方が良かったけど、力が付き切る前と力を付けた今とではレース後のダメージが全く違いました」と振り返るように、ひと叩きした効果がまるで違った。「今年は上昇しかなかった。だから先々週、先週とジョッキー（池添）に乗ってもらってキッチリ負荷をかけられました」。

　昨年のジャパンＣ覇者の看板を背負ってチャレンジする２度目のマイル女王決定戦。昨年の借りを返す準備は整っている。