【ダービー2週前追い】皐月賞馬ディーマジェスティ、2冠へさらに進化

[ 2016年5月12日 18:25 ]

<ダービー・2週前追い切り>単走で追い切るディーマジェスティ

 12日、第83回日本ダービー(29日、芝2400メートル、東京競馬場)の2週前追い切りが美浦、栗東の両トレセンで行われ、皐月賞上位組は、さすがと感じさせる素軽い動きを披露した。特に2冠制覇を目指すディーマジェスティは、さらに進化しているムードすら漂ってきた。

  ◆  ◆  ◆

 皐月賞馬ディーマジェスティ(牡3=二ノ宮)が美浦Wコースでノウレッジ(6歳オープン)の6馬身後方から軽快にストライドを伸ばし、馬なりのまま併入した。見届けた二ノ宮師は「皐月賞の疲労から回復するのが思いのほか早かったため、先週から強い調教を始めている。リラックスして体を使えているし、うまく手前(軸脚)を換えていた」と納得の表情。さらに二ノ宮師らしい知的なコメントで成長と力量を示す。

 「トモがしっかりして体に幅が出てきた。皐月賞のラストの脚を見ても分かるが、心肺機能がいい。最後の直線を無酸素運動であれだけ頑張れるんだから」と語った。

 皐月賞2着マカヒキ(牡3=友道)は栗東CWコースでエトランドル(4歳1000万)と併せ馬。6Fから追って、力強く伸び、1馬身半先着した。友道師は「しっかり負荷をかけたかったので稽古で動くエトランドルと併せた。いい動きだったね。使うたびに回復が早くなっているから立ち上げが早かった」と好調をアピール。「2400メートルでも大丈夫」とコメントした。

 皐月賞3着サトノダイヤモンド(牡3=池江)は栗東CWコース3頭併せ。6Fからビシッと追って、2頭出しの僚馬プロフェット(牡3)に1馬身差、グローサーザール(3歳未勝利)に3馬身差で最先着となった。池江師は「あと2本やれるし、ちょうど良くなるんじゃないかな。前走後の回復が早くて立ち上げやすかったし、大型で叩いた上積みは大きい」と最大の目標ダービー制覇へ向かって目イチの仕上げに持っていく構えだ。

続きを表示

2016年5月12日のニュース