【住之江・GPシリーズ】長田SG初優出初V「やったなという思い」

[ 2015年12月24日 05:30 ]

SG初制覇の水神祭で投げ込まれる長田

 SG「第30回グランプリ」と同時開催の「グランプリシリーズ」は1号艇の長田頼宗(30=東京)が逃げ切ってSG初Vを飾った。

 泰然自若――。今節の長田を表現するのに最適な言葉だ。優勝戦でも王者・松井の回り込み策にも動じず、淡々とインコースに進入。自らがたぐり寄せた1枠戦を絶対にモノにしようとする強い意志。スタートも立ち後れない。優位に先マイを決め、あとは危なげなくVゴールへと真っしぐらだ。

 「やったなという思い。お客さんの声援がうれしかった」。レース後も実に冷静だった。SG初優出でいきなり優勝した者とは思えない。「機力もさることながら今節は流れも自分を後押ししてくれました」。初日、2日目は外枠ながら前競りで浮上してオール3連対を守るというツキもあった。「2日目まではラッキーでした。でも自力で勝ってこそ。3日目に3コースからまくって勝った時に流れがつかめましたね」 

 そこから優勝戦まで全て1枠戦で無傷の3連勝。完全に殻を破った。「松井さんと一緒に走れたのもいい経験でした。いろいろと盗めました」。“淡々とこなす”松井のスタイルを踏襲。それに松井の本拠である住之江でデビュー初優勝して以来、住之江とは相性はバッチリだ。

 「今回の優勝でSG戦線への道が開けました。今度はGP出場を目指してステップアップしていきたい」。来年3月地元・平和島で開催されるSGクラシックの初出場も決定。SG戦で優勝するコツをつかんだ男なら来年はもう一つ後のレースで活躍しているか…。新王者伝説の始まりを予感させた。

 ◆長田 頼宗(おさだ・よりむね)1985年(昭60)6月24日生まれ。東京支部の30歳。同期は渡辺浩司、馬場貴也、長尾章平ら。03年11月の多摩川でデビュー。初優勝は07年12月の住之江一般戦。通算79優出18V。1メートル68、51キロ、血液型A。

 ◆グランプリシリーズで優勝した長田頼宗の次走は1月3日からの多摩川一般戦。浜野谷憲吾、斉藤仁、後藤翔之らと優勝を争う。吉川元浩の次走は12月29日からの三国一般戦。今垣光太郎、中島孝平らが出場。西山貴浩の次走は1月3日からの若松一般戦。前田将太らが出場。瓜生正義の次走は1月24日からの若松一般戦。秋元哲らが出場。松井繁の次走は1月2日からの住之江一般戦。田中信一郎、太田和美、石野貴之らが参戦。井口佳典の次走は12月29日からの津一般戦。東本勝利、新田雄史、西川昌希らとVを争う。

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