【住之江・グランプリ】山崎2度目GP制覇!賞金1億円獲った

[ 2015年12月24日 05:30 ]

グランプリ表彰式でプレゼンターの篠原信一に抱き上げられVサインする山崎(右)

 SG「第30回グランプリ」は23日、住之江ボート12Rで優勝戦が行われた。山崎智也(41=群馬)がインから押し切り、優勝賞金1億円を獲得。歴代3位タイとなる通算10回目のSG制覇とともに、12年以来2回目のグランプリ優勝を達成した。2着には毒島誠(31)が入り群馬ワンツー決着となった。

 神に愛された男が、再びドラマチックに締めくくった。「勝利の女神が1人増えたので3年前より楽に勝てると思う」。こう22日の優出会見で話した山崎。その言葉通り、茅原の前付けも毒島の追い上げも難なく受け止め、鮮やかにイン速攻を決めた。

 「足は大したことなかったが、インならスタートで遅れない限り大丈夫だと思っていた。だいぶ楽に勝てたかな。追っかけてくる毒島はかわいくなかったが、群馬ワンツーで終わろうと話していた。賞金1位から1号艇で勝てて最高」

 グランプリ初Vの12年は賞金12位で参戦。優勝戦も4号艇だった。しかし、開幕直前に奏恵夫人(旧姓・横西)がレーサー引退を発表したことで話題を独占。当時の優出会見では「ボートレースの神様がドラマを求めるなら僕が優勝する」と言ってのけた。そして見事な有言実行。神がかり的なまくり差しを決め、黄金ヘルメットを勝ち取った。

 今年は直前の9日に愛娘の寧々(ねね)ちゃんが誕生。「出産に立ち会って、カミさんが頑張る姿を見せてくれた。それで僕のスイッチを入れてくれた」。家族でつかんだ最高の栄誉と1億円。「早く子供の顔が見たい。グランプリを獲ったので育児休暇でも取ろうかな(笑い)。オムツ替えはまだ10回くらい。早く慣れたい」。もちろん、育児休暇などボートレーサーにはない。1月2日から新たな戦いが始まる。

 来年の目標も当然、頂点に立つことだ。「初めて(グランプリを)優勝した時は翌年だらけてしまったが、子供が生まれたばかりだし気は抜かない」と決意表明。さらなるタイトル奪取に向けて突き進む。

 この優勝により、山崎のSG優勝回数は大台の「10」に到達。彦坂郁雄、植木通彦(共に引退)の艇王2人に肩を並べた。「僕もまあまあ凄い選手ですね」。だが、目立つことが大好きな山崎。これで満足するような男ではない。史上5人目の年間SG3V、生涯獲得賞金額3位浮上も全て通過点だ。不惑を超えて黄金期に突入したトモヤが、16年もボートレースの主役を担う。

 ◆山崎 智也(やまざき・ともや)1974年(昭49)3月11日生まれ。群馬支部所属の41歳。同期は海野ゆかり、深川真二ら。92年11月の桐生でデビュー。SG10V、G1・29Vを含む通算79V。妻は元レーサーの横西奏恵さん。1メートル66、50キロ、血液型A。

 ◆次走 山崎智也の次走は1月2日からの桐生スポーツニッポン杯。江口晃生、秋山直之、久田敏之らと優勝を争う。石野貴之の次走は1月2日からの住之江一般戦。松井繁、田中信一郎、太田和美らが出場。毒島誠の次走は未定。池田浩二の次走は1月28日からのからつ一般戦。田頭実、妹尾忠幸、梶野学志らが出場。篠崎元志の次走は1月3日からの福岡一般戦。藤丸光一、平田忠則、篠崎仁志らが参戦。茅原悠紀の次走は1月2日からの児島一般戦。柏野幸二らとVを争う。

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