園田国内最高齢誘導馬・マコーリー最後の雄姿

[ 2015年10月16日 05:30 ]

引退する兵庫の誘導馬マコーリー(提供・兵庫県競馬組合)

 【地方競馬です!!】レースを華やかに彩り、ときには若馬の手本にもなってきた園田競馬の国内最高齢誘導馬・マコーリー(セン30)。15年に渡り園田を縁の下から支えた同馬が16日、「姫山菊花賞」(午後8時発走)の誘導を最後に引退する。

 ニュージーランド生まれ。95年に千葉県白井市のJRA競馬学校の訓練用馬になり98年から京都競馬場、01年から園田で誘導を務めた。園田マスコットキャラ「そのたん」のモデルにもなったチャームポイントのピンクの鼻と、人なつっこい性格で愛された。人間なら100歳を超える大ベテラン。13年から鞍上を務める大當(おおとう)沙也華さん(23)は「誘導時に競走馬が追い抜こうとすると耳を絞って歩調を速め、抜かせまいとする。誘導馬が先頭でないとダメだと自らの役割をよく理解していた。乗っていて熱い魂を感じた」と頼もしい相棒について話した。今後は後輩のアイスバーグ(セン22)、メイショウシャーク(セン18)に後を託し引き続き園田の誘導馬厩舎で余生を過ごす。「体調を見てファンサービスに登場するかもしれない」と広報の谷口さん。ロードバクシンやチャンストウライ、オオエライジンなどの名馬たちと共に歩んできたマコーリー最後の雄姿。照明に真っ白な体が輝くのが目に浮かぶ。 (秋田 麻由子)

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2015年10月16日のニュース