【秋華賞】トーセンビクトリー単走1F11秒9 武豊「一発狙える」

[ 2015年10月16日 05:30 ]

武豊を背に加速するトーセンビクトリー

 トーセンビクトリーは武豊を背にCWコースへ。先週、G1馬ラキシスと併せ馬を消化して気合乗り十分、体も仕上がっていることを考慮しての単走だ。

 ゆったりとしたフットワークで4コーナーを回って直線へ。鞍上の手がわずかに動くと、スムーズに加速。スピード感あふれる動きで6F84秒1~1F11秒9の好時計を叩き出した。鞍上は「単走でしまいだけ仕掛ける感じでしたが、動きは絶好だった」と納得の表情を浮かべた。

 父キングカメハメハ、母トゥザヴィクトリーともにG1馬の超良血馬だが、2歳未勝利勝ち後に右後肢を骨折。春クラシックを棒に振った。復帰3戦目、牡馬の古馬相手に2勝目を挙げると、続く小倉でも連勝。格上挑戦となった前走・ローズSで3着に入り秋華賞切符を手にした。5月から月1戦のペースでコンスタントに使われているが、辻野助手は「疲れを見せず、状態は落ち着いている」と万全を強調した。

 京都コースは18頭中13頭が未経験だが、ビクトリーには未勝利Vのアドバンテージがある。「(ローズSから)舞台が替わるし、逆転不可能じゃない。一発を狙っていける立場ですしね」と武豊は虎視眈々(たんたん)。「最後の1冠、よく間に合ってくれました」と感慨深げに締めくくった名手。出走すらかなわなかった春2冠の分も――。この大一番に懸ける思いは、とてつもなく大きい。

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2015年10月16日のニュース