【ユニコーンS】トップ評価はノンコノユメ 剛脚Vゴール見えた!

[ 2015年6月18日 05:30 ]

3頭併せで追い切るノンコノユメ(中)は本番に向け自慢の末脚を温存した

 3歳ダート重賞「第20回ユニコーンS」を過去10年の傾向から徹底分析。世代屈指の砂巧者が集結する中、堂々のトップ評価は末脚自慢のノンコノユメ。5項目中、3項目で20点とコンスタントに高得点をマークし、総合80点で混戦から抜け出した。

 (1)好走確率 芝での敗戦経験は度外視できるが、既にダートで底を見せているようでは厳しい。過去10年の優勝馬のうち、3頭がダートで無敗、7頭がダートで複勝率100%。今年はダートで全勝のタイプが不在なので20点はなく、ダートで一度も3着を外していないタイプに15点。ダート2勝以上で4着以下が1回のみなら10点。

 (2)前走内容 この項目はハードルが高い。優勝馬10頭中8頭が前走を勝っており、うち6頭はオープン特別か重賞V。13年1着ベストウォーリアは重賞の兵庫CS2着からの臨戦。「ダートのオープン1着か重賞連対」を20点の条件とする。500万Vから優勝した2頭は、いずれもダート1800メートル戦で2着を3馬身以上ちぎる圧勝。このタイプは15点だが、今年は該当馬ゼロ。オープン特別2着は15点、同3~4着は10点。ダート重賞なら、3着以下でも5点だけプラスしておく。

 (3)レース間隔 コンスタントに使われている方が明らかに好成績。優勝馬10頭中8頭に共通する「中1~4週」が20点。残る2頭の優勝馬は中5週と中6週で、この間隔なら15点。UAEダービーで海外の強敵相手に3着と善戦してきたゴールデンバローズだが、3カ月ぶりは大きな割り引き材料。同じ臨戦過程の13年ケイアイレオーネも3着同着止まりだっただけに、5点しかあげられない。

 (4)コース実績 優勝馬10頭のうち東京ダートを経験していたのは4頭のみだが、全て勝っていた。東京ダートで全勝またはオープン特別Vなら20点。初コースで優勝した6頭中4頭は他場のダートで3勝。これを満たしていれば、東京ダートでVありのタイプとともに15点進呈。他場で2勝止まりでは10点。

 (5)血統 この項目のエキスパート、サラブレッド血統センター・藤井正弘氏の登場。「ドバイ帰りのゴールデンバローズとタップザットは同じタピット産駒。この父は昨年、産駒の獲得賞金レコードを塗り替えて北米チャンピオンサイヤーとなった。ダートの本場の最先端血統には、レベルアップした内国産のダート種牡馬も一目置かざるを得ない」。海外遠征帰りの2頭を強力プッシュだ。

 結論 藤井氏も推奨するゴールデンバローズは当舞台3戦全勝で人気を集めそうだが、臨戦過程と前走内容で得点が伸び悩み、65点止まり。80点でトップに立ったのは青竜S勝ちから臨むノンコノユメ。ユニコーンSは差し馬が優勢の傾向。全6戦で最速上がりをマークしているこの馬には絶好の舞台だ。海外帰りの強豪をズバッと差し切ってくれるだろう。

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2015年6月18日のニュース