【宝塚記念1週前追い】ゴールド、ギアチェン12秒7!「文句なし」

[ 2015年6月18日 05:30 ]

横山典を背にCWコースで追い切られたゴールドシップ

 東西トレセンなどで追い切りが行われ、宝塚記念1週前追いでは3連覇の懸かるゴールドシップが、主戦・横山典を背に順調な仕上がりをアピールした。

 いつもは自由気ままなゴールドシップが、どういう風の吹き回しか、この日はヤケに素直だった。反抗する面を見せることなく、地下馬道からCWコースへ。気分良さそうに追い切りを終えると、厩舎への帰り道でも立ち上がるシーンは見せず。戦々恐々としていたスタッフを安心させた。1時間余りの“戦い”を無事に終えた横山典は、安どの笑みを浮かべた。

 「きょうは久しぶりにお利口さんだった。馬場の入りがスムーズだったし、厩舎に帰ってきて馬房に入る時も、いつもみたいにゴネることがなかったからね」

 もちろん、追い切りも文句なしだった。デビュー前の2歳3頭を目標にスタートしたが、横山典はゴールドシップが気分良く走れるペースを優先。残り5Fで早々と抜き去って、そこからは単走だ。直線は意識的に動かされ、見た目のスピード感はさほどでもなかったが、馬場の五分どころを走って6F78秒1~1F12秒7だからインパクトがある。

 「馬の気持ちを損ねない程度に頑張ってもらいました。先週の坂路はギアチェンジしなかったし、気分が乗らないのかなと思ったけど、今週は押してギアチェンジした。時計も思った以上に出たね」

 横山典が賛辞の言葉を述べれば、報告を受けた須貝師もご満悦だ。厩舎スタッフからスマホに送られてきた追い切り動画を、滞在先の函館競馬場で確認。思わず笑みがこぼれた。「1頭であれだけ動ければ文句なし。内容はノリちゃん任せだったけど、(自分も)気合を付けてやっときたいと思っていたんだ」。まさに以心伝心。“チーム・ゴールドシップ”が気持ちを一つにして、宝塚3連覇の偉業へ突き進む。

続きを表示

2015年6月18日のニュース