【東京新馬戦】ラブリイの孫・リミットブレイク スピードスターへ

[ 2014年6月6日 05:30 ]

今週デビューのリミットブレイクは血統から快速馬として期待が高まる

 2歳新馬戦が今週の東京、阪神競馬でスタート。93年マイルCSを制した名牝シンコウラブリイの孫として注目されるリミットブレイク(牡=尾関、父サクラバクシンオー)は、7日の東京5Rでデビューする。

【土曜東京5R】

 緑色の2歳ゼッケンをつけた480キロ前後の馬体が力強いストライドで躍る。リミットブレイクのデビュー戦に騎乗する北村宏が背中の上でつかみ取ったのは確かな感触だ。「真面目で素直でよく動く。操作性も高い」。競走馬に必要な資質を挙げた後に、こう続けた。「おばあちゃん(シンコウラブリイ)は僕がこの世界に入る前の馬だから知らないけど、この一族はスピードがあって一生懸命な気性だと聞いている。そんな血を継いでいるのかもしれない」

 シンコウラブリイの血統は重賞戦線を席巻してきた。直子はロードクロノス(中京記念)、きょうだいにはタイキマーシャル(エプソムC)、ハッピーパス(京都牝馬S)。コディーノ(東京スポーツ杯2歳S)もこの一族だ。いずれも気のいいスピードホース。孫のリミットブレイクも調教でそんな特徴を示してきた。

 5月28日の1週前追い切りでは重賞馬サクラプレジール(13年フラワーC)と併せて軽快な脚さばき。4日の最終追いでは2馬身先行した先輩アダチヤマ(3歳未勝利)と馬なりのまま併入した。「力み過ぎずに水準以上の時計を出している。ゲートもしっかり出ているし、初戦から期待は大きい」と尾関師も語る逸材だ。

 ゲートインする6月7日はくしくも22年前、シンコウラブリイが東京競馬場で重賞初制覇(NZT優勝)を挙げたメモリアルデー。名牝の孫が同じ舞台で初陣を飾る構えだ。

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2014年6月6日のニュース