【安田記念】リアルインパクト復活Vへ!眠れるG1馬の闘志に火

[ 2014年6月6日 05:30 ]

ダークシャドウ(右)と併せて追い切るリアルインパクト

 衝撃Vを再び!「第64回安田記念」の木曜追いが5日に美浦トレセン、東京競馬場で行われ、3年前の優勝馬リアルインパクトが軽快な走りを披露。復調をアピールした。同レースの枠順は6日に決定する。

【安田記念】

 精神面に重点を置いたマイルドな最終追いになった。リアルインパクトは戸崎を背にポリトラックコースへ。ダークシャドウ(7歳オープン)から3馬身先行する形でスタート。4角を回って外へ持ち出すが、直線に入っても戸崎の手綱は抑えられたまま。それでもフットワークは極めて軽快。余力を残し、併入でゴール板を駆け抜けた。時計は4F52秒7~1F12秒3。「フットワークが良く順調に来ている。やっぱり雰囲気のある馬ですよ」と余裕の手応えに、鞍上の表情は極めて明るい。

 1週前は通常のWコースでハード追い(6F81秒4)を敢行。実質的な調整は済ませ、肉体面は仕上がっている。だからこそ、この日は気持ち重視の調整に専念した。リアルにとって、初となるポリトラックでの最終追い。堀師は「気持ちが(Wコースに)慣れてしまっている。いつもと違う場所で併せ馬を行うことで新鮮な気持ちになってほしい」と意図を説明。もう6歳。厳しいトレーニングも、コースを替えることで気分転換になってくれれば。そんなメッセージが込められた。

 軽い負荷で速い時計が出るポリトラック。師は「追わずに速いラップを経験させたかった」ともう一つの意図を明かした。速いスピードを経験させ、精神面に別の刺激を与える。全てはG1馬の眠った闘志をよみがえらせるため。考え抜いた末の最終メニューだ。

 3歳で挑んだ11年安田記念。当時、まだ地方所属だった戸崎を背に9番人気でV。戸崎は「リアルにまたがれるだけで幸せ。感謝の気持ちを込めたい」と力強く“恩返し”を誓った。近2走は6Fで結果が出せなかったが、大出遅れ、極悪馬場と参考外。得意の東京マイルへ舞台を移して、いざ復活Vへ――。3年前の衝撃(インパクト)が、再び府中に走るか!?

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