【天皇賞・春】キズナ 極悪馬場で11秒7!佐々木師「マジ!?」

[ 2014年5月1日 05:30 ]

完璧な追い切りを見せたキズナ

 「マジ!?」

 キズナの調教時計を測っていた佐々木師がストップウオッチの数字を確認するやキョトンとした顔でこうつぶやいた。CWコースの単走でラスト1Fはじき出した数字は何と「ボクが取った時計は11秒6だった」(佐々木師)というもの。

 それもそのはず。この日は雨をたっぷり含んだ“時計の出ない”極悪馬場。そんな中、武豊を背に4F標識すぎからペースを上げていく。直線を向いてのゴーサインにも鋭く反応して、マークしたものだった。武豊は「前半は少しセーブ気味に入ってラストを伸ばした。素晴らしい動きだった」と満足げに振り返ったように6F82秒2~11秒7の公式時計は、その一挙手一投足が迫力に満ちていた。

 キズナにとって3200メートルは未知の距離。共同会見でも聞かれた武豊は「もうそこくらいしか(聞くこと)ないでしょうね」と笑顔を見せながら「大丈夫だと思っている」ときっぱり言い切った。

 「ディープインパクトの天皇賞は衝撃的であらためて驚いた。その子(産駒)で出られるのはうれしい。ましてダービー馬だから。キズナの昨年は使うたびに成長を感じたが、今年は充実期に入ってきた感じ。いよいよ本物というか、本格化してきた」と手応えを語る武豊。07年メイショウサムソン以来7年ぶりのダービー馬Vへ万全の態勢は整ったようだ。

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