【天皇賞・春】ウインバリアシオン シュタルケ興奮「凄く良かった」

[ 2014年5月1日 05:30 ]

ウインバリアシオン(手前)はシュタルケを背に3頭併せで先着

 実戦さながらの最終追い。ウインバリアシオンはシュタルケが騎乗し、併走する2頭の誘導馬を目標にスタート。3~4角で一気に間合いを詰め2頭の外へ馬体を持ち出す。そのタイミングで単走で追い切りを行っていた他厩舎の馬が内で併走する形に。直線は偶然にも“4頭併せ”となった。内の馬が手綱を押して抵抗する中、バリアシオンは全くの馬なり。1頭、また1頭と脱落し、最後まで食い下がったオートロンシャン(3歳オープン)にも楽々と1馬身先着した。

 「反応が凄く良かった。手前(軸脚)の替え方とかも完璧に近い。馬がどう走るべきか分かっている」。興奮気味のシュタルケはさらに続けた。「世界中でG1級の馬に乗ってきたが、走る馬はどこか癖があるもの。でもこの馬は全くなく乗りやすい」。デインドリームで11年凱旋門賞も制している名手を満足させる乗り味。補欠1番手のバンデに先約があり、騎乗が正式に決定したわけではないが「乗ることになればチャンスは十分あるよ」と表情に満足感を漂わせた。

 松永昌師も「予定通り。やればもっと動く馬。これでも八分程度の力しか使っていないよ」と余裕たっぷり。乗り代わりについても「これまで何度もテン乗りで結果を出してきた馬。心配していない」。悲願のG1タイトルが現実味を帯びてきた。

続きを表示

2014年5月1日のニュース