オルフェーヴル 凱旋門賞再挑戦決定!世界一の夢 今年こそ

[ 2013年7月12日 06:00 ]

宝塚記念を回避したオルフェーヴルは体調が回復し、凱旋門賞参戦が正式決定した

 オルフェ、再び凱旋門賞へ――。G1・5勝のオルフェーヴル(牡5=池江)が昨年(2着)に続いて世界最高峰のフランスG1・凱旋門賞(10月6日、ロンシャン)に挑戦することが11日、決まった。池江泰寿調教師(44)が明らかにした。肺出血で一時はローテーションが白紙に戻されたが、昨年と同様のステップで本番へ向かうことになった。日本人ホースマン、そしてファンの夢を乗せゴール寸前で打ち砕かれた昨年の雪辱に挑む。

 栗東トレセンの厩舎前。引き締まった表情の池江師から出たのはオルフェーヴルの凱旋門賞再挑戦宣言だった。

 「行くことが正式に決まりました。本気で勝ちにいくつもりで行きます」

 昨年はゴール20メートル手前でソレミアにかわされ痛恨の2着。レース後「もうワンチャンスもらえれば」と、リベンジの思いを口にしていたが、その願いがかなった形だ。

 13年の最大目標は凱旋門賞獲り。だが、順風満帆にはいかなかった。今年初戦の大阪杯は難なく快勝したが、連覇を狙った宝塚記念の直前。レース1週間前の追い切り直後に肺出血を発症。同レースを回避するとともに、その後のローテーションも白紙になってしまっていた。あれから約1カ月。馬の状態を見極め、オーナーサイドと協議した結果、契約を結んだスミヨンとのコンビで再挑戦が決定した。

 同馬は現在、放牧先の滋賀県ノーザンファームしがらきで軽い運動を再開している。今後のスケジュールについては「昨年と似たようなローテになる」(池江師)と語り、8月下旬に渡仏する見込み。滞在先は昨年と同じシャンティイの小林智厩舎で「馬房も同じところを空けてもらえる」とした。レースも昨年同様、フォワ賞(9月15日)をステップにして本番に挑むことになった。

 また、同時に遠征から帰国後のプランについても言及。有馬記念(12月22日、中山)に参戦する意向を示した。昨年は帰国後、ジャパンカップに出走し2着。「レース(凱旋門賞)自体のダメージはなかったが、輸送でガタガタになった」と池江師。今年はタイトな日程を避けるために、ジャパンカップを見送り、暮れのグランプリを目指していく。

 「有馬までなら時間がある。(ファン投票で)1位に支持されたグランプリを使えなかったし、国内のファンの前で走らせたいね」

 陣営には凱旋門賞の勲章を手にしたオルフェーヴルの雄姿を、年末の大一番でファンに披露するという壮大なプランが練り上げられている。

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2013年7月12日のニュース