【ジャパンC】ローズキングダム 復活へ追い風吹いてる

[ 2012年11月23日 06:00 ]

厩舎周りで運動するローズキングダム

 【G1ドキュメント=22日】欧州から来日した外国人記者との交流はジャパンCの楽しみの1つ。しかし、フランスから日本人記者がやってきたとあれば珍しい。スポニチ本紙の“武器”とでも言おうか。沢田康文通信員である。

 東京スポニチでアルバイト後、競馬ライターを志し、パリへと移住した気骨ある男。慣れない言葉もマスターし、今はペリエ、ルメール、スミヨンと仏語で会話できるほどだ。米ブリーダーズCで取材を共にした菱田。その沢田通信員から「欧州勢は厳しいと思います」と電話を受けて納得。穴馬は日本馬から探すことに決めた。

 木曜の栗東。ローズキングダムの橋口厩舎へ。奥様が出してくれた、ほかほかの太鼓まんじゅう(関東でいう今川焼き)と熱い日本茶に感謝。橋口師は「冷凍なんだよ。電子レンジでチンするだけでうまいだろ」。確かに絶品。ぺろりとまんじゅうを頂き、菱田は本題へ。ローズキングダムに一発はあるのか!?

 橋口師は「ウチはBチームだよ」と冗談を飛ばしてから、「昨年と違って天皇賞を使わなかったことが正解。それと勝負事には流れがある。鞍上が(マイルCSを制した)豊だからね」。プラス材料を並べて、自信を見せた。

 ポイントは練りに練ったローテーション。そして復活の武豊。2年ぶりの頂点に向け、ローズキングダムに追い風が吹いている。もう1つ、まんじゅうを口にしながら菱田は思った。

続きを表示

2012年11月23日のニュース