【ジャパンC1週前追い】オルフェーヴル躍動 池添「別格です」

[ 2012年11月16日 06:00 ]

池添を背に上々の動きのオルフェーヴル(左)

 ジャパンC(25日、東京)の1週前追い切りが15日、美浦、栗東トレセンで行われオルフェーヴルが坂路の併せ馬で楽々と4馬身先着。大一番へ順調な仕上がりを見せた。

【ジャパンC】

 小雨の坂路で栗毛の馬体がはじけた。オルフェーヴルには主戦・池添が騎乗。前半は併走パートナーのバトードール(5歳1600万)を視界に入れながら折り合いピタリ。人馬が呼吸を合わせてスムーズに加速していく。全身をバネのようにしならせ、この馬らしい躍動感あふれるフォームで登坂。ラスト1Fで並び掛けると脚力の差は歴然としていた。僚馬をアッサリ置き去りにして単走状態になっても一切、気を抜くことなく4馬身先着でフィニッシュだ。タイムは4F52秒9~12秒6。池添がストレートに感触を伝えた。

 「けさは1馬身追い掛けてラスト1Fで1頭になってから追ってくれ、との指示でした。息遣いは良かったし、けさの感じなら大丈夫。凱旋門賞の時と比較はできないけど調子が上がっていく中で臨んだ宝塚記念のときより全然いい。久しぶりに乗って、いい緊張感を味わえました」

 フランス遠征中(フォワ賞1着→凱旋門賞2着)はスミヨンが騎乗。国内戦の手綱は誰よりもこの馬を知る池添にゆだねられた。池添がまたがるのは宝塚記念を勝って以来、初めてのこと。あらためてG1・5勝馬の乗り心地を絶賛した。

 「忘れていた背中の感触は他の馬と比べても別格ですね。背中が柔らかくてクッションが利いていて、今までに経験したことがないような走り。やっぱり素晴らしい馬です」

 動きを見守った池江師は「まずまずじゃないかな。ただ、良化はスロー。体の張りがないし、もうちょっと良くなってほしい」と慎重な口ぶりだが、これは究極とも言える仕上げで臨んだ凱旋門賞当時と比べたジャッジだ。「長い空輸と検疫があったけど、よく頑張っている」と心身の強さを評価した上で「あと1週でどこまで良くなるか」と来週に向けての“伸びしろ”に期待していた。

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2012年11月16日のニュース