宮浦師 あっという間の9年、初重賞に「やっていて良かった」

[ 2012年11月16日 06:00 ]

ローレル賞を制したデイジーギャル(右)

 9年余りの歳月はあっという間だった。03年9月デビューの宮浦正行師(59=大井、写真)が、5日の川崎ローレル賞・デイジーギャルで重賞14度目の挑戦にして待望の初制覇。「馬のことを考えていると、すぐ1年がたつ。長いとは思わなかった。ただ、このまま一生(重賞を)勝てないのかな、と思った頃だったから、うれしかったね」

 34年間の騎手生活では、78年ハツシバオーでクラシック3冠と東京大賞典、88年はイナリワンで東京大賞典など重賞21勝。「騎手と調教師は全然違う。騎手の時は“乗せていただき、ありがとうございます”という思い。今は厩舎スタッフがよく助けてくれるが、私の考えで動き、責任も全て私にある。やっていて良かった」。デイジーギャルは、7月の新馬圧勝から1Fずつ出走距離を延ばし、マイル2度目での重賞挑戦。来春の浦和桜花賞も視野に入れての左回り遠征。思い通りの結果に喜びもひとしおだ。

 同馬は、まずは疲れを癒やし、今週末からS1東京2歳優駿(12月31日)に向け調教再開予定。おとなしい気性で、顔も牝馬らしくかわいい。それでいて馬体は筋肉質で、シンがしっかり。「行けるうちは(ハナに)行って勝負する」と師。さらなる快進撃に期待だ。(池田 裕文)

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2012年11月16日のニュース