【マイルCS】ドナウ・ジェンティルは頑固姉妹?!

[ 2012年11月16日 06:00 ]

 【G1ドキュメント=15日】優秀な姉妹。マイルCSに出走するドナウブルーの全妹は、次週のJCに挑む3冠牝馬ジェンティルドンナだ。

 この2頭の装蹄を担当する西内荘装蹄師(56)は蹄の薄さに共通項があるとした上で、ユニークな一面を教えてくれた。ドナウブルーは“右後肢”の装蹄に限り頑固な一面をのぞかせるという。「通常の立ち位置だと絶対に脚を上げてくれない。だから左側から回り込んで作業しているんです」

 装蹄は左前肢から始まり右後肢は4番目の順。飽きがくるゆえの反抗?と思ったがそうでもないようだ。「ジェンティルドンナも右後肢は嫌がるけどまだ応じてくれる。でもドナウブルーは絶対に拒否する。あのヴィクトワールピサもそういう面はありました」と、ドバイWCを勝った名馬を引き合いに出した。

 見事な周辺取材ができたものだ、と自画自賛の菱田はそのまま早々にトレセンから姿を消した。断っておくが、決して朝の冷え込みに我慢ができなかったからではない。向かった先はスポニチ評論家である池江泰郎氏の自宅だった。奥さまが何度もだしてくれるコーヒー、お茶に和菓子と果物。恐縮しきりでごちそうになった。

 日曜のスポニチ紙面で掲載される「匠の視点」の作戦会議も兼ねた時間である。「ディープインパクト(産駒)はイチ、ニイ…」と、指を5本折ったところで数え終わった。そう5頭がディープ産駒だ。自らが調教師時代に育てた怪物の血をひく馬がきっと気になるのだろう。

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2012年11月16日のニュース