【秋華賞】ハワイアンにうっとり!ピンナ「新星」

[ 2012年10月12日 06:00 ]

<秋華賞>坂路で追い切られるハワイアンウインド

 牝馬3冠最終戦「第17回秋華賞」の出走馬が11日、決まった。2連勝中の上がり馬ハワイアンウインドはセンスの良さを誇示して好調教。ジェンティルドンナの3冠を阻止すべく、万全の仕上げを施した。

 ハワイアンウインドの追い切りはイノベーション(2歳未勝利)を先行させての追走。ただ、他厩舎の調教と重なり、実戦さながらに前に4頭ほどの壁ができた。だが、3歳牝馬らしからぬ落ち着きを見せる。サッと差を詰めて、僚馬の直後で折り合った。残り2F、ピンナが派手なアクションでゴーサインを出すと、スッと横に動き、進路を確保して加速。パートナーをしっかり首差捉えた。

 「混雑していたが全く問題なかった」。この調教が初騎乗、ピンナが涼しい顔で振り返った。「いい馬と聞いていたが、その通り。前の馬をかわす時の脚が素晴らしく、コントロールもしやすい」

 馬名にふさわしく、夏場に500万、1000万を連勝。秋華賞出走馬で一番の上がり馬だ。「春と比べ、本当に良くなっている。体質も強くなったし、勝ち切る競馬ができるようになった」と、岡田師は成長を認める。ピンナも「ここ2戦の勝利は条件戦だが、まさに進化中の馬だね」と、馬の特長をつかみきったようだ。

 桜花賞ではアイムユアーズに乗って3着のピンナ。「アイムは強いよ。そして、ジェンティルドンナ、ヴィルシーナも強いのは、みんな知ってるでしょ」と語る。だが、白旗なんて揚げる気はサラサラない。「この馬だってチャンスは十分にあるよ。彼女はステラノヴァ(新星)なんだから」。100%、前向き思考のピンナに任せておけば、何かやってくれそうな気がする。

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2012年10月12日のニュース